そもそもこの週末はテンションがローだったのだ。ヒジョーにダウナーな感じでキーボードを叩いているが、たぶん元々内面的にこういうキャラなんじゃないかっていう気がしている。喋っているときはやたら声が甲高くウルサイわけなんだけども、文章を書くとだいたいそんなものである。なのでこの日記はたいへんダウナーな感じで書いてます。
◆説明しよう！！「虚無200」とは：
もちろんそんなイベントは無くって、俺が東京近郊の有名なサイクリングコースを勝手にそう名付けているだけであり、すごく虚無なことが多いので虚無と言っているんだけどトレーニングなロード乗りにはわりと定番だし実にお気軽に200km走れる良いサイクリングコースであります。
荒サイを熊谷まで上ったら、国道407号を北上して利根川に渡る7kmほどだけを除けばあとは利根サイ、関宿のお城から江戸サイ、でぐるっと1周すると計算したかのようにピッタリ200km。
東京から全行程の90％以上を自転車道だけで走れて輪行も要らない周回コースはたぶんここしか無いはずなので、カネが無い！でも快適に走りたい！時間はある！みたいな日に重宝します。
問題は全然景色変わらんし坂道も無いし変化もないのでよく虚無になることであり、俺は虚無になりがちなのでそれをわかっていて虚無するんだ。ちなみに獲得標高は無いに等しい。以上です。
だいたいからしてこの日は自転車に乗ろうと思っていたのだけれどもその理由がネガティブであり、ひどく運動不足だしなんかしら運動しなきゃなあ、でも正月から5週連続で山歩きに行っておこづかい的にキビシー！そうだそんなときは自転車に乗ろう！自転車ならサドルに座ってさえいれば一日が過ぎていくぞ、みたいなたいへん人間的に駄目な感じだったわけです。
自転車に乗る人、乗る時、乗る気分にはいろいろなケースがあって、妙にハイテンションで前のめりなブログもあれば、ただ淡々と書き連ねられたブログもあるし、無なので一日のんびり自転車セラピーするのもそれはそれで良い一日なわけです。
んで、この週末は自転車乗るか、と思ったら2日前に東京にも雪が振り、最低気温は氷点下かつ風がぴゅうぴゅうなもんで戦意喪失し、ああやっぱり歩くわ、身近なハイキングコースに行こうと気が変わった。しかしいかんせんそもそも自転車に乗ろうとした理由が理由なので、交通費を掛けて山には行けないッ！！こんなときはッ！！僕らの高尾山しかないッ！！と思い立ち、すぐに荷物をまとめて寝た。俺は多摩地区育ちなので高尾山から陣馬山への奥高尾のハイキングコースがとっても身近で、やる気でない日にちょうどいいんです。新宿から360円で山に運んでくれる京王安すぎ。それに雪も降ったしサクサク雪踏めるかもしれない。陣馬山から藤野まで歩いて降りよう、そうしよう。
と思って朝起きたのだが、この日は家族の超重要イベントの日であったため朝バタバタしないで欲しいということになり10時まで待機。結局、山に行く時間ではなくなってしまったので諦めた。
元々どうもテンション低かった上に予定が二転三転してもうほぼモチベーション的に終了しているのだが、休日終わっちゃうのもなんかなあと気を取り直してやっぱり自転車で外出することにした。で、どこ行くか考えてなかったのでまあいっか、当初の予定通り一周200kmにすっかと思って昼前にようやく家出た。この真冬に昼から出るのもなあとは思うものの、まあ荒サイ利根サイなら熊谷から利根川折り返して羽生か加須のあたりまでは行けるだろうし、江戸サイなら夜でもいいや、くらいのつもりだったんだけども……
で、やっと船堀橋から荒川に出たらば。
おお冬の風物詩、荒川峠じゃないですか。写真じゃわからないけど。
いやね、近所に住んでるから別に何も特別じゃないし騒ぐようなことじゃないんだけど、天気予報見返したら北から北西の風、つまりド向かいで風速10mヨユーで超えてるじゃん。ひえー。そしてさむいー。
確かに全然自転車走ってないわ。そして3連休なのでマラソン大会ありまくりでランナーがたくさんいて邪魔しちゃいかんと気を使う。前途多難だ。
なんとか岩渕水門まで来たが、岩淵水門がこんな遠い日もなかなか無いぞ。川ざぶざぶ波立ってるし。この時点でかなーり折れ掛けてるんですけど、熊谷まで行けるかなぁ。
とは言え、こっち来ちゃったら他に向かうところも無いのでコツコツと走るわ。
走るって言ったけど、本気で漕いでも20km/hも出ないよ。つーか12km/hとかになってるよ。なぜかと言うと貧脚だからであり、その事実がまたメンタルに効くよ。
ススキとか真横になってるね。純然たる向かい風だ。ちょっと気になって引き返してみたら、漕がずに30km/h出たぞ。そのまま帰ろうかと思ったぞ。
なんとかさいたままで来たものの。どうしたもんかと思い武甲山を眺める。先月登ったばかりですね。やっぱあれかね、埼玉の盟主と言ったら武甲山なのだろうか。目立つし。
左手の方には先週登った棒ノ折山もあります。
折れた。第三部完。
16号上江橋で諦めて離脱しようそうしよう。ちょっと熊谷まで向かう気力が無いっていうか、たぶんこのペースだと利根川着いたあたりで日が暮れるわ。
とりあえず大宮あたりまで引き返してローソンに吸収。50km何も口にしてなかったからコーヒーにするよ。イートインって素晴らしいね、まったりするだけで良い一日だねって気になるよ。
どうしよっかなー。
なんとなくGoogleマップを開いたら、ローソンから1分の地点に最近どハマりしている「雅楽の湯」の姉妹店があるじゃないですか！やっぱ温泉かな。寒いし温泉だよね。うん、風呂入って過ごす一日に切り替えるか。とりあえず行ったことない姉妹店のほうも気になってたので前まで行ってみるか。
ここが「雅楽の湯」の姉妹店の「清河寺温泉」ですね。とても繁盛していた。
ネットでの評判も高い。大宮市街からすぐだし、もし雅楽の湯と同等のクオリティなのであればかなり良いのではなかろうか。
と思うんだけど、さすがに50kmしか走っておらずほぼ運動ゼロ、ずっと向かい風で爽快感もゼロで何やってんだかな感があり、かつ、ここで風呂入ってから京浜東北線で帰る気にはならんよなあ、ということでパスした。また今度来てみよう。
ということで、やっぱり雅楽の湯行こう、雅楽の湯。温泉ビールして人気のない東武動物公園からスカスカ上り電車で帰ろう。
そうと決めたら誰も自転車で走りたいとは思わない16号の車道を走って杉戸へ向かうよ。サイクリングヤッホーな道は一切走っていないので写真とか無い。
着いた。1ヶ月ぶり。ていうか毎月来てんな。
けど、どうも様子がおかしい、混んでるな。そうか3連休だね。
待ち時間は10分～30分と言ってた。待てなくは無いんだけど、どうしたもんか。
自転車乗るつもりで家を出たのにまったく走った気がしないし、俺は今本当にそこまで風呂に入りたいのか？と自分に大して疑問が。
うん、走って帰るわ。温泉はまた。
向かい風だけ走ったから、少しはスカッともしたい。
何やってんだ俺はと思ったけどまあいっか、そういう日もあるさ。
極度に野菜分が不足していたのでリンガーで野菜たっぷり皿うどん。腹減った。
この日はずーっとローーな感じだったので、Bluetoothのスピーカー胸元に仕込んでずっとなんか聴いてた。ヘッドホンは危ないから駄目です。でも最近のネックバンドとかは全然アリだと思う。疋田さんとかカツマーさんがめちゃくちゃ推してしたいへん欲しい。
なおこの日ヘビロテしてたのはきのこ帝国と、やっとサブスク解禁された宇多田ヒカルの初恋、それとクリープハイプが掛かったので聴いてた。声が甲高くて親近感が湧く。
きのこ帝国の去年のアルバムはポップかつロックでとても完成度高い、ヒッキーはただの天才でしかないのでコメントのしようがないなと思いました。
あと、去年出た作品をあれこれつまみ食いして掛けてたんだけど、洋楽ではThe 1975のアルバムがカッコいいなと、邦楽では「パソコン音楽クラブ」というグループが気持ち良かったです。はい。何の日記だっけ。
春日部からまた16号で恒例の江戸サイパトロールに復帰。
写真のたびに「君なんでそんな重装備なの？」って突っ込まれるんだけど、良いんだよこれで。
行きにあれだけ向かい風で苦しんだんだから、帰りは追い風で、と思うんだけど、世の常っつーか自然の摂理で夜になると風がやんでいるというやつです。まあ、よくあることですね。でも、帰りは風向きが逆に！なんてこった！なんてことも多々あるのが自転車なので、向かい風じゃないだけで十分。
「よくアクセスがある、読まれるブログ」っていうのは、文章が整っていて、テーマが絞られていて、それなりに情報があったほうが良いし、例えば自転車のブログなら純粋に自転車のことを書いてあって余計なノイズが無いほうが良いわけなのだけど、もうそういうのは諦めた。読者は自分だと思うことにする。
と、きのこ帝国を聴きながらそんなことを考えてたので、途中で脱線してきのこ帝国の話になってもある意味仕方が無いわけです。だいたい、ガチトレーニングしているわけでもないゆるゆるサイクリストが江戸サイにまいどまいどそれほどネタがあるわけでもないので、あとは妄想で脳内を満たしてサイクリングを楽しむみたいな日もあり、この日は自転車に乗りながらきのこ帝国について考えてたら自転車に乗っていることを忘れてたりするわけですよ。
ボーカルの佐藤千亜妃さん、バンドが売れるより前にホリプロでアイドル俳優としてデビューした過去があり、歴代ホリプロスカウトキャラバン出身の芸能人で誰が一番最高か！と聞かれたら、俺は深キョンでも石原さとみでも綾瀬はるかでもなく、ましてや井森美幸や山瀬まみでもなく佐藤千亜妃一択だ。一人100票持ってたら全部投入する、曲も歌詞も声もビジュアルも素晴らしい。ホリプロ全然関係ねーな。
とそんなことを考えながら走ってたので、唐突に「クロノスタシス」のMVを貼っておくが、童貞を殺す服、ならぬサブカルクソ野郎を殺すMVである。サブカルクソ野郎イチコロ感があってヒジョーによろしい。
そんなことを考えてたらあっという間に東京の光が見えてきたけど、事故るし危ないので考え事しながら自転車乗るのはやめましょうね。つーかもう自転車日記ではないな。
江戸川河口から35km地点から見た東京都心。
おかしい、さっき食ったばかりなのに腹減ってきた。どうなってんだ。
ガチローディーがバカにしていくか見向きもしないハンドル周りですね。そしてアベレージが20km/hを切っている。
モバイルバッテリー2本装備、ライト3本にスマホとスピーカーに給電しながら走っている。俺はアウトドアへ向かうときは基本的にはシンプルで不便を楽しむのが好きなのだけれど、特に目的が無い日にはこういうなんでもできる安心感みたいなのもそれはそれで楽しいよね。もしかしたら突然ブログ書きたくなるかもしれないし、喫茶店に入って動画でも観てボーッとしたくなるかもしれぬ。
腹減ってあからさまに出力が低下したころ、河口に着いた。途中経過は特に無い。
ディズニーランド、自分は特別好きな方では無いんだけども、それでもやっぱりもう一生行く機会も無さそうだなあとか思う。そう思うとなんとなく感傷に浸ってしまう。
どうなんだろう、みんなおじさん、おじいさんになってからもディズニーランドに行く機会ってあるものなのだろうか。あまり想像が付かないけど行ったら行ったで楽しいんだろうな。
キャサリン、ていう呼び方はいまいちどうも使う気になれないんだけども、月に一度はここに来ているよなあ（葛西臨海公園略してキャサリンですけど、本当にそんな呼び方する人いる？）。
お腹が空いたしぐでぐでになって観覧車のライトも消えてしまったよ。気付いたらもう21時だ。
運動不足だとわかってはいるのだけれど、本当に体力が無くてなんとかしたい。まだ自転車でそんな劣化を心配するような歳なわけでもないんだけど、もっと速ければもっといろんなとこ行けるし可能性が広がるよなあっていうことはよく考える。
そんなことを考えながらお約束の写真を撮ったら、ぜんっぜん気づかなかったんだけどめっちゃイチャイチャしてるカップルとか写っとるじゃねーか！狙ってない！訴訟！！
ホットココアを買って、いつものベンチでまったりします。
でも気温は1℃、ふつーに寒いわ。
葛西臨海公園のこの場所にくるといつも思うんだけど、東京タワーがわりとどこからでも見えるのって結構すごいと思うんだよね。高いからアタマが見えるのはわかるんだけど、東京ってあれだけスキマが無いくらいみっちり高層ビルが建っているのに、ここから見ると針の穴を狙いすましたように東京タワーがビルとビルの合間に見える。おお、東京って実はけっこうスカスカだったりするのか？と思うけどそんなわけはないので、この角度って結構すごいなとか思った。
帰り道ちょっと考え込んでしまったところ。葛西臨海公園から清砂大橋の間の遊歩道部分です。
ダメダメ自転車レーンの代表例、自転車レーンをせまーく区切って対面通行パターンっぽい図。いや、危ないでしょこれ。ぶつかるわって。
いやね、わかるよ、わかるんですよ。これ設定した人たちも、さすがに良くわかっててこうしているんだと思うんだよ（いや、ただ単にアホな可能性もあるが……）。こう仕切らないといけないくらい危険な飛ばし方をする自転車乗りがたくさんいることが悪いとも思う。
本来の普通の道路であれば、人が歩く歩道部分があって、その中に車道があって自転車はそこをキープレフトで走るわけなんだけど、ここは本来的には遊歩道だからなあ。ファミリーが遊びながら安心して歩くエリアが必要だし、歩行者ラインを左右に寄せて、自転車がビュンビュン走っているところを横断させるわけにもいかんし。
だから、歩行者優先で自転車は安全に走ってね、っていう、まあ、そういうことだよな。仕方ない気もするけど、荒川走ってると自転車のマナーについて考えさせられるよ、いつも。
っていう、ぐだぐだな一日でありました。200kmは諦めて、ショートカットしての146km。
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