ルノー14号、家に帰る

IMG_20200619_225014 置く場所ができたので、ルノー号(AL-FDB14号)に乗って帰ることにした。

ずっと大半の時間を会社のデスクの下で過ごしてる自転車なのだけれど、なんだかんだと手元にやってきてからもう8年くらいになる。

「あなたは自転車があったほうがいいんだから、折りたたみの、もっとちっちゃいようなやつを買えば?」割と遠くに異動になったときそう言われて、それでこの自転車が家にやってきた。ほぼ新古品の中古で、15,000円。彼女とは自転車の話をすることはほとんど無かったので、とてもめずらしい出来事だった。

小さいけれど、小気味よく走る。重量は8kg台なのでとっても軽い。
38Tのチェーンホイールは小さすぎるし、152mmのクランクは短すぎるし、ピッタリ折り畳めるように長さが無いシートポストはせいぜい身長160くらいまでの人用としか思えない。DAHONなのでDAHONのパーツを付ければどうにでもなるのだけれど、でも、時速15kmも出れば十分なような気がして、サーカスの熊のようになりながらそのまんま乗っている。

最近、DAHON K3というこれを純正3速化してなんやかんやかっちょよくした感じの自転車が出ていて一部界隈でとても話題になっているんだけど、そりゃー良いよなって思う。でも、このルノー号があるので俺にはこれで十分だし、俺はずっと前からこの14インチ良いのを知ってるぜとか思ったりしている。

会社で大雨が止むのを待って22時、さあ帰ろうとオフィスを出たら、後輪の空気がプシューっと抜けて、ええっこの時間に帰れないのかい?と一瞬俺を不安にさせた。よく見たら英式バルブの虫ゴムの根本が千切れていたので、ひとまず無事なところをくるっと被せて、空気を入れて乗り出した。久しぶりに乗ったら14インチの車体は妙に不安定だし、ヘッドにガタがあることにも気づいた。ずっとデスクの下だったからちょっとだけ拗ねられたような気がした。

でも、家に着く頃にはこの独特な乗り味にもすっかり慣れた。なんとなく、人間って慣れるもんだなとか思った。

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