「電脳コイル」を一気観した


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何度かアマプラで見かけてたもののその度に見逃していた「電脳コイル」がまたプライムで復活していたので軽い気持ちで観た。2007年の作品だけど初見。

……したら26話一気観してしまった。なんだこりゃー、めっちゃくちゃ面白いな。。ちょっと衝撃。名作名作とは聞いていたけど、ちょうどテレビなどを見ていない時期だったことも、NHK教育テレビでやっていた作品だということもあり10年以上ノーマークだった。
面白いし、相当にハイレベルなSF作品だった。参った。

電脳メガネという“ウェアラブルデバイス”を通じてAR/VRの並行世界が共存する社会で過ごす子どもたちを描いたアニメなんだけれど、なんとまあバーチャル世界への思慮と示唆に富んだ作品であることか。VRを舞台にハードな冒険を繰り広げながらも、学校の怪談や夏休みといった子供の世界の目線と優しさをしっかり織り込んだ設定とシナリオも素晴らしい。いやー、良くできた作品ですわ。そして、2007年の時点でAR/VRの世界構築やセキュリティリスクといったITに関する考察が高次元に為されていることもまた素晴らしい。キャラクターとか登場するメカもインパクトがあり、作品を支える映像と音楽もとても良い。つまりすごく良い。

電脳モノの名作アニメと言うと俺はserial experiments lain(1998年作)が大好きな大好物なのだけれど、そのlainや、攻殻あたりの作品と比べても全く引けを取らない電脳っぷりを見ることが出来てお腹いっぱいです。そういった(マニアック志向な)過去作と異なり、NHK教育でアニメ化されるくらいにどこまでも優しく、全く敵や悪人が出て来ないのに謎と冒険を描いて26話で収束させる手腕が凄いです。

登場するデバイスとかネットワークに関する想像力を現代から見た場合、lainも相当に関心するものがあるのだけど、それから約10年(現代から見て半分)最近の作品だということでその年月ぶん進化していることを感じました。あとでもう一周観るつもり。

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