江戸川パトロールと、雅楽の湯のこと

DSC_5973-PANO いろいろあって自転車と山のことを外で話さなくなって久しいのだけれど、話さないでいたら本当にひとりになっていた。ひとりになったら別に話さなくなった理由もなくなってしまったので、また書こうかなっていう気になってきた。書こうかな。

自転車には相変わらず乗っていて、最近は、江戸川ばっかり走ってる。

東京の西側で生まれ育ったので、今の街に越してきてからしばらくは山と坂が無いことを憂い、何とかして峠道や、湘南の海までたどり着くことばかりを考えていた。

ものの数分で荒サイ下流右岸に出られるある意味恵まれた環境に住んでいるので、時折荒川を上って秩父方面に行ったり、冬は荒川峠に苦しんだり、仕事帰りに遠回りして荒サイ経由で帰ったり、ヒマと気力が充実したときは熊谷経由でサイクリングロード200kmだけぐるっと大回りしたりしてるんだけど、荒サイには「トレーニング目的でないと飽きる」という致命的な問題があるんですよ。あと、意外と細々とした切り返しやゲートが多くてのんびり走りたいときにまったり気分が途切れるのが痛いかもしれない。

荒サイがなぜ飽きやすいのかと言うと、たぶん景色が変わらないのと、土手下が多くて案外視界が遮られるのが大きいんじゃないかっていう気がしている。それと、昼前にだらだら起きてあーあ一日無駄にしちゃうよ、近場でちょっとだけ走るかな、みたいなときにちょうどいいランドマークがあまりないのかもしれない。

基本的に同じ道を走るのがあまり好きじゃない方で、毎週同じコースをトレーニングするロード乗りの人たちとは全く違う生態をしてしたので、一昨年あたりは「毎日会社帰りに必ず違う道を通って帰る」みたいなささやかな楽しみにハマっていたりした(おかげで、普段めったに通らない泪橋やら吉原やらのあたりとかに詳しくなった)。

そんな俺なんだけど、なぜか最近は毎週のように江戸サイ往復ばっかりしている。なぜなのかは自分でもよくわからないんだけど、なぜだかなんとなく気が楽で快適だ。40代になって感性が変わったのかもしんない。知らんけど。

IMG_0023.JPG 時間があるときは、お城まで行って帰る。
自宅から関宿まで行ってピストンだと100kmちょっとだけど、荒川から江戸川まで横断する間の道があまり快適じゃないことが多いので、葛西をぐるっと周ることが多い。それで120kmくらいか。

江戸川のサイクリングロードは昔そんなに好きでは無かったように思う。荒サイよりさらにランドマークが少ない(と思っていた)し、景色は渋い(と思っていた)し、道もそれほど良くはなかった(かつては)。

でも、この10年で江戸サイはとても快適になったと思う。休憩する場所もそれこそ昔は「シンザカヤ」くらいしか無かったけれど、「シンザカヤ」が惜しまれつつ店を閉めた後、近くにきれいな休憩所ができていたりする。

IMG_0029 道は右岸、左岸ともに広くて路面も良い。今(2019年初頭)の時点では、交通量が少なめなことも相まって荒サイよりも快適な道なように思う。これはまあ俺が家を出るのがいつも遅すぎるだけかもしれないけれど。

江戸川は実は荒サイよりも高架下の切り返しやゲートのポールが少ないので、スピードを出してガチトレーニングする人でなければ、延々まったり考え事をしながらのんびり走れるのがわりといいことに気づいた。年取ったせいかもしれないけれど。

それと、基本的に土手上なのがいい。風が強い日にツライのは一緒だけれど、視界が広くて天気が良い日は畑が流れる景色も、遠くに見える筑波山も、グライダーが飛ぶヨコを走るのも気分がいい。夕暮れ時に東京方面に帰ってくると、郊外から東京の街の光に近づいてくる感じがするのがわりと好きで、意外と飽きないことに気づいた。それからは午後わりと遅い時間にちょろっと走りたいときにもよく江戸川に来ている。

IMG_0034 荒川もそうだけど、どちらかと言うと左岸よりも右岸のほうが快適でもっぱら右岸を行ったり来たりしている(逆に、多摩川は左岸のほうが整備されてるけれど、要するに東京側のほうが発展しているっていうことなんだろうか)。

すごく時間があるときは、荒川~利根川~江戸川をぐるっと周ると200km。つってもこれは非常に虚無なので虚無したいとき以外はおすすめはしないけれど、たぶん東京で一番お手軽な200kmじゃないかと思う。なんせ坂なし、サイクリングロード率90%でピストンせずに200km走れるのは東京近郊でここだけである。

で、ふつうに時間があるときは、関宿のお城まで往復で100kmか120kmのどちらか。

他に最近編み出したっていうか発見して感激しているプランがあって、お城まで行って、もしくは野田橋あたりで切り上げて杉戸にある温泉に入り、東武動物公園から電車に乗って帰るっていうのがある。輪行を厭わないまったりサイクリストに許された特権だ。これで80km程度。

80kmプランの話。
雅楽の湯。「うたのゆ」と読む。

そんで、この雅楽の湯がまーすごい。本当に超レベル高い。端的に言って最高。やばい。エクセレント。

って、埼玉の人、並びに日帰り温泉好きの人々にとっては常識っていうレベルに人気スポットなんですよね、ここ。知りませんでした。失礼しました。
杉戸のあたりに仕事で縁があるのでなんかスーパー銭湯みたいなのあるなー、江戸川走った後寄れるかなーくらいには思ってたんですけど、行ってみたらわりと感激しちゃったよ。Nifty温泉ランキング5年連続1位らしいよ。やばいよやばいよ。

杉戸天然温泉 雅楽の湯|うたのゆ|埼玉の日帰り温泉|杉戸町
ちょっと温泉旅行気分♪「宿泊費」が掛からない、うたのゆのちょこっと旅。埼玉県は東部。かつて日光街道の宿場町として栄えた杉戸町に開湯した杉戸天然温泉 雅楽の湯(うたのゆ)。源泉かけ流しの温泉、高濃度炭酸温泉、足湯、岩盤処、ビュッフェレストラン、和食レストラン、癒し処(エステ、あかすり)など、一日ゆったりおくつろぎ頂ける空...

別にロケーションが優れているわけでも無いっつーか郊外(片田舎?)の畑と住宅地の中にあってステキ度はかなり低いしなにがそんなに素晴らしいかって言うと、この施設が全般的に素晴らしいんですよ。まず温泉っていうからには温泉なんだけど、温泉そのものの実力がすごい。かけ流しまくり。泉質最高。沸かしてないのに適温すぎ。お風呂綺麗。露天広い。しかも全部かけ流し!なんかお湯飲んだら塩味で美味しい気までしてきた。

んでもって、タオル館内着付き、休憩所も充実してて1,000円前後の良心的なお値段ですよ。いつも一人だから入ったことないけど、バイキングのレストランもとっても評判がいいらしい。今度行ってみたいですね。

そんな感じだからそこそこ混んでるんだけど、オペレーションがこなれていてほとんど不自由を感じることが無いのがすごいですね。回し者みたいになってるけどまじで最高ですよ。家から近いし、つか近いっつってもたぶん5、60kmあるんだと思うんだけど、ちょうど良い塩梅の距離にあるもんで最近月2で行ってるよ、自転車で。

ちなみにつぼ湯と寝湯が無限に無になれて最高ですね。

それが、江戸川の80kmコースですね。

これは、東武動物公園駅の中にある日高屋です。

雅楽の湯から10分もあれば東武動物公園駅に着くので独り者は駅ナカの日高屋で餃子ビールしましょう。自転車で走って、温泉入って餃子ビール。最高。
ビール飲んでかったるくなっちゃっても改札まで10秒なので安心だ。

※私、たまたま東武線に乗ったら乗り換え1回で家まで歩いて帰れるところに家があるので飲酒運転はしませんので~

江戸川パトロールの話に戻って、もっとちょっとだけでいいなって言うときや時間が無いときは、三郷あたりで折り返してどっかでお茶したり映画観たりして帰るとわりと充実した午後になる。
亀有のアリオにSMTの映画館(Movix)があるので、ふらっと行って映画観て帰るのもいい。普段SMT系列の新宿ピカデリーを使っている者としては、ブーメランクーポンで1回1,200円(6回で1回無料なので実質1回1,000円)のMovixは最高にありがたいのだ。
これが50~60km。
ガチファッションじゃなくてタイツハーパンのなんちゃって山ファッションみたいな格好でタラタラ走っていると、イトーヨーカドーくらい普通に入れるので便利です。

そういえば最近、左岸の矢切の渡しあたりを走っていたらドローンを飛ばしている人を何人か見掛けた。こんなところでドローン飛ばして良いのかと気になって調べてみたら、どうやら良いらしいよ。



東京都内から最も近いドローン飛ばせる場所の図。
結構有名でドローン練習の聖地だったりするみたい。今度ドローン借りてきてみようかな。

そんなこんなで、結構楽しいことに気付いたよ、江戸川。

DSC_5933 これは途中にある、首都圏外郭放水路「龍Q館」。
「地下神殿」って言われてる土木少年に人気のスポットですね。

ひとつ心残りなのは、息子とここ行こうぜ!ってずっと言ってたのに、行けないまま高校受験の年頃にまでなってしまって、結局行けてないことかな。行きたかったな。あっという間に毎週子どもと遊ぶ時間は過ぎ去ってしまった。つか、俺が遊んでもらってたのかもしれないけれど。

ここを見学に行けるときはあるのだろうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました