New3DSのVCでスーファミ配信が始まり嬉しいがニンテンドーアカウントキャンペーンが残念な件

この記事は、ニンテンドーのアカウント管理に関する問題に対する指摘とクレーム、あと、任天堂それとはてなへ応援の気持ちを込めて書くものである。

先週、こんなニュースがバズっていた。

topics.nintendo.co.jp

直後、ニンテンドーアカウントのメルマガも届いた。

やったー!
これはとても嬉しい。

自分がやるわけじゃないんだけど、バーチャルコンソールなら安いし、神々のトライフォースやF-ZEROを小学生の息子に買ってあげたい。

そう思ったら頭のなかでMute CityのBGMが鳴りまくって止まらなくなってきたので、早速週末に息子のNew3DSで買うことにした。

ただ、いくらビジネス上の都合があるっつったって、

  • 「New」3DS限定である必要は無いだろう
  • しかも同じダウンロードソフトをハード縛りで何回も買わせるライセンス形態なんとかならんの……

とは思いまくり上がったが、それを言うと長くなるから一旦ここでは省く。

ウチは3DSが壊れてしまってNew3DSを買い直したので、とりあえず購入資格はあるわけだ。

上記ページの案内によると、次のようにある。以下引用。

「ニンテンドーアカウント」をお持ちのお客様には、ご登録いただいたメールアドレス宛に割引のご案内を順次お送りしております。割引は、下記のご案内の到着後から有効となりますので、必ずこのご案内をお受け取りのうえ対象ソフトをご購入いただけますようお願いいたします。

f:id:marsrepublic:20160310191404p:plain

おお!いいじゃないか。

なるほど、最近ニンテンドーアカウント取ったぞ。俺にはこの銀色の割引が届くんだな。1本900円は高いなーと思ってたけど、半額はすげー嬉しい。Mother2も買っちゃおうかな!!
この時点ではワクワク感MAXである。この時点では。

 

しかし、待っていても案内は来ない。
おかしいなーと思って自分のニンテンドーアカウントにログインしてみたところ・・・

f:id:marsrepublic:20160310192824p:plain

ホワーイ!?ホワイニンテンドーピープル!!??
New3DSをお持ちでないってどういうことよ!?

色々原因を考えてみたんだけど、そうだ、思い出した。

去年まで、任天堂のユーザ登録は「クラブニンテンドー」という仕組みで、製品についているID番号を手入力するとその製品のユーザとして登録される(ポイントを貯めて景品がもらえる)仕組みだったのだが、それが終わって年末に「ニンテンドーアカウント」になってからは、何を以って製品の購入者と証明しているかがよくわからないなあと思ってたんだった。そりゃそうだ、購入登録とかしてないからわかるわけがない。

www.nintendo.co.jp

ああ、そうか……
任天堂には件のニンテンドーアカウントよりずっと以前から、「ニンテンドーネットワークID」という仕組みがあり、これを使ってネットワークで遊ぶようになっている。このIDは新しいアカウントとは併存していて、それぞれ別のものだ。

んで、以前からあるニンテンドーネットワークIDと、新アカウントを紐付けることができるようになっている。

ネットワークIDは機種しばり(1台の3DSには1つのID、逆も同じ)でユーザーの一意性やセキュリティを担保するという強固というか頑固というかなんというかな仕組みになっているから、当然指示に従ってウチのNew3DSは実際の使用者である息子のネットワークIDを設定してある。
つまり、任天堂的には「このNew3DSはあなたの息子のもの」であって、父親の俺のものとはみなされないのだ。

じゃあ、息子のネットワークIDと新アカウントを紐付け、息子のアカウントで購入すれば良いじゃないか、と言うと、2016年3月現在のところ、ニンテンドーアカウントは規約で13歳未満は登録できないことになっており、残念ながら12歳の息子は利用できない。

まあ、この新アカウントはまんまSNS/メッセンジャーの機能や、各種決済サービスとも連携してしまうものなので、当初当面安全策を取ってこの規約に則って運用するというのは理解できるし、間違いではないと思う。

しかし、だ。ていうことは、この半額キャンペーンは「自分のIDを登録していて、かつ自分で決済できる(クレカが使えるとか)ユーザ」でないと実態上有効にならず、結果として、「大きなお友達向けキャンペーン」になっちゃってるわけですよ。
任天堂にはそんな意図は無かっただろうし、課題は認識していると思うけど、親子をターゲットにした会社のプロモーションとしてなんか残念すぎる。

 

900円のソフトが半額になるキャンペーンが使えない、ということそれ自体は大して気にもならないのだけれど、せっかく残念な気持ちになったので、任天堂のホームページからサポートに問い合わせを入れてみた。

以下、そのまま転載する。文章がクドくて長いのは仕様です許して。

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ニンテンドーアカウント限定「あなただけ割引」について
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ダイレクトメールを見て、New3DSのバーチャルコンソールにて3月16日まで限定の半額クーポンでスーパーファミコンのソフトを購入しようとしたところ、私のアカウントでは「ファミコン割引」となっており、スーパーファミコンのソフトは半額で購入することができません。

こちらのサイトによりますと、「New3DSをお持ちでない場合」に該当していると思われます。
https://topics.nintendo.co.jp/c/article/616a911c-dc26-11e5-b324-063b7ac45a6d.html#gocyuui

私はWiiU、New3DS、Wii、3DSと全てのハードを所有していますが、ゲームやコンテンツフィルタ等の設定を行うため、New3DSのニンテンドーIDは実際に使用する小学生の息子のものを設定しています(これが想定される設定だと思います)。ソフトを購入するのは父親の私です。

この場合、ニンテンドーアカウント上において購入者の私自身はNew3DSを持っていない、ということになり、所有者限定のプロモーションは適用されない、という理解でよろしいでしょうか。
なお息子は現在12歳なので、ニンテンドーアカウントを作成することができません。

今後改善されるかとは思うのですが、私のようなユーザーは多数いると思われます(むしろ、子どものいる家庭ではこのような使い方が普通だと思います)。しかし、現状では「ニンテンドーアカウント限定」の割引プロモーション等は、実質的に自分で決済可能なユーザーでないと使用できないですし、子どもに買い与えた親が「New3DSをお持ちでない場合」扱いになってしまうのもなんだか失礼な話だな、というのが率直な感想です。なんとかならないものかと思い問い合わせをさせていただきました
———————————————————————

 

回答を待つこと3日……
やっと返信がきた。一部引用させていただく。

いつも弊社製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。

お問い合わせの件につきまして、「スーパーファミコン割引/ファミコン割引」のご案内は
ニンテンドーアカウント宛にお届けしているキャンペーンでございます。

しかしながら、13歳未満の方のアカウントはニンテンドーアカウントの利用規約より、
作成できない仕様でございますため、13歳未満のニンテンドーネットワークIDとの連携は出来ず、
上記キャンペーンをご利用いただくことも出来ませんこと何卒ご了承ください。

ご期待にそえない回答となりまして恐縮ではございますが、
この度頂戴いたしましたご意見は社内関連部門へ報告させていただきます。

何卒よろしくお願い申しあげます。

んま、そうですよねー。
たぶん同様の問い合わせは行ってるはずだし、中の人も承知しまくってるんだと思うよ。
回答が遅かったのは気になったけど、返信内容自体には満足。まあ、仕方ない。
でも、以前のクラブニンテンドーのときは、親が購入者登録できたんですよ。

 

自分自身の経験から、俺は基本的には任天堂のサポートは(古い大企業にありがちなお役所的なところはあれど)とても丁寧だと思うし、ユーザ対応が信頼できる企業だと本気で思っている。上のキャンペーンのことなんかはせいぜい、たまたまの小さな穴ってなところだろう。

でも、クラシックな生粋のゲーム屋さんであるゆえか、以前からネットワークアカウントの運用に関してはからっきしイマイチだ。ゲーマーの人たちから散々っぱら指摘されてるけど、このへんはソニーやソーシャル系の企業からは大きく遅れを取っていると思う。ゲーム機をインターネットに繋げさせるための誘導やハードルを感じさせないUIの設計は滅茶苦茶すごいのに、アカウントサービスがぐだぐだなのだ。

この新ニンテンドーアカウントも、そのあたりの課題感を解決して、ポケモンGOみたいなスマホゲーや、Miitomoみたいなサービスや、新ハードで本格的にネットワークに打って出る布石となるものなのだろう。それ自体は正しいと思う。

でも、現状では思いつくだけでも以下のような問題があると思われる。
本当のところは知らないし根拠もない単なる想像だけれど。

  • 上に書いたように、ユーザー(子ども)と購入/所有責任者(大人)を識別して管理できない。
  • コンテンツフィルタ、レーティングには相当頑張っているものの、現状では「13歳以上」という規約縛りでリスク回避している状況。このため、実際のユーザである子どもへは「現状では」本当のオールインワンのサービスは提供できない。
  • 1機種1ID紐付け問題から脱皮できておらず、ネットワークでサービスを利用、ソフトを購入していてもハードウェアの制約を受ける。
  • 同様に、ストアで同一のダウンロードタイトルを購入するにも、ハードごと、IDごとに全部買い直す必要がある。
  • ハードが故障した、ネットワークIDを削除してしまった、などで過去の購入履歴が全部飛ぶ。
  • 他にもいろいろ

 

1人1台ハードを買わせたいという商売上の都合、デジタルデータの貸し借り、使い回しへの対策の都合、子ども向けセキュリティ設定の都合など理由はたくさん思いつくんだけど、やっぱり取り回しが悪いのでなんとかしたほうがいいと感じる。

LINEとかもそうだけど、このへん、国内向けのサービスは特に物理制約を捨てきれないサービスが多いよなあって思うので、やっぱりもうちょっと安心してクラウドにすべてを託せるような仕組みができるといいのになあ、ってことはよく考えている。

 

任天堂とか(そういう意味ではLINEやCAとかもそうなはずなんだが……)はリテラシーの高くない一般層、しかもチビッコからすべてのユーザーに安全に楽しくを提供しなきゃいかんわけなので、ほんと大変だよなあ、って思う。

なので、上のキャンペーンやアカウントの使い勝手に若干イラッとはしたけれども、任天堂と、それこそはてなには良いコミュニティを作っていって欲しいって応援したい気持ちを込めてこれを書いたわけである。

頑張ってほしい。

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