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銀座線の匂い

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新橋。フランス語で言うとポンヌフ。俺の中の聖地。

自転車を持って井の頭線で渋谷へ。そして銀座線で新橋へ。
別に自転車に乗る予定は無い。たまたま持っているだけだ。持っているだけだけど、ルノーは全く邪魔にならず満員電車でも大丈夫だ。本当にいい買い物をしたよ。最高の道具だね。

社会人になって最初の職場の飲み会に行ってきた。すごく楽しかった。楽しかったな。

新橋まで向かう途中、銀座線の匂いでなんとも言えない気持ちになる。
最近、めっきり銀座線に乗ることがなくなったけど、東京の地下鉄の中でやっぱり銀座線が一番好きだ。銀座線の匂いと昭和の香り、正しいトーキョーの匂いがする。

子供のころからずっと、この銀座線の匂いってなんなんだろうねって思ってた。銀座線の匂いとしか言いようがない、ちょっと甘ったるい機械の油が焼けるような、鉄がこすれるような、はたまた昔トイレにあった丸い芳香剤のような表現しがたい匂い。

本当のところはよくわからないけど、鉄がこすれるような匂いは第三軌条だからだって最近読んだ。確かに、丸ノ内線もちょっと銀座線の匂いがする。でも、銀座線ほどじゃない気がする。

あの頃、新橋烏森口で、青春だった。
新入社員のときの仲間たちは10何年も経っても会社を辞めてもやっぱり仲間で、居場所があって、安心しすぎて帰り道はちょっと寂しくなった。僕には帰れるところ・・・ではある意味もう無いけれど、こんなに嬉しいことはない。

ちなみに、新橋駅前ビルには本当にポンヌフという名前の喫茶店がある。ナポリタンが似合う有名店だ。
カラックスの映画に出てくるような店ではない。シチュエーション的にカラックスみたいな人はガード下にたくさんいるけれど。
「新橋の恋人」という名前で映画を撮ればいいのに、と思ったけれど、途端にガヤガヤした昭和サラリーマンの物語になるだろう。監督は椎名誠でお願いします。


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